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いきいき落語寄席'09 その2

宗助ふれあいセンター 061
今回の落語会は「小浜いきいきまちづくりの委員会」さんの主催で、若狭ふれあいセンターの和室で開催されました。昨年に続いて通算3回目になります。前回出演していただいた桂文華師匠に、ご紹介いただいたのが、本日おせわになっている桂宗助師匠です。お二人は「はやかぶの会」という昭和63年入門同期の会のメンバーですが、一門は違っても互いに芸を磨く修行の仲間同士。文華さんも宗助さんも、なんというか噺の奥深さがちゃいますねえ。知らず知らずにまんま落語の世界に引きずり込まれてしまいます。米朝師匠の最後の直弟子で、命名されたんが落語の登場人物でもある「宗助」とは珍しい。お馴染みの藪医者、雀医者のまくらから1席目が「ちしゃ医者」。登場人物も場面転換も多い噺です。やはり久助が抜群にええですねえ。なんやかんや文句を言うても、愛情が感じられます。「手にかかったら命がない」まできっちりとしていただき、満員のお客様大満足でした。

仲入りを挟んで、宗助師匠の2席目は、なんと「佐々木裁き」。2席とも全く打ち合わせなしで、師匠の選択です。実はこの話は、one of my favorite なんです。いつ、誰が、小浜でこの話をしはるんか楽しみにしとったんですが、本日の宗助さんでした。ありがたいことです。いわゆる爆笑ネタではないんですが、筋がしっかりしていて、じっくりと聴かせて、感心するというネタで、四郎吉が小憎たらしくてかわいいんですわ。四郎吉の感性こそ、人生に大変役立つと思うのです。こんな子供は、悪く育つと大悪人になるから、15歳から引き取ってしかるべき教育をつける、という下げですが、ほんまにようでけた噺やと思います。お客さまも大変満足してお帰りになりました。落語の真髄を味わった一日でした。米朝ご一門恐るべし。

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Author:ちりとて落語の会
「ちりとて落語の会」は
若狭地方に落語文化を根づかせていくことを目的とした住民有志の会です。

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